Japanese
English
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Predonine注射の皮膚疾患に対する治験
CLINICAL EXPERIMENT OF PREDONINE INJECTION ON DERMATOLOGICAL DISEASES
小松 須賀男
1
Sugao KOMATSU
1
1宇和島社会保険病院皮膚泌尿器科
1Dermato-Urology Department Social Insurance Hospital,Uwajima
pp.487-492
発行日 1959年5月1日
Published Date 1959/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202553
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緒言
皮膚科領域におけるCortisone,Hydrocortisone,ACTH療法の経験が発表せられてから,既に10年に近く,此の間,1953年我国においても小堀氏により紹介せられてより,種々の検討が加えられ,その卓効のために既に副腎皮質ホルモンは試験期を過ぎ,実用期に入ると共に,此の種のホルモン剤は大きな発展をとげ,新しいホルモンが発見せられ,或は合成せられて,いかに副作用少く且つ強力な物質をつくるかにその研究努力が傾けられるようになつた。
1954年11月,America SheringのHerzog et al1)により合成せられたPrednisoloneは,HydrocortisoneのA環の1〜2位を脱水素したもので,此の化学構造上の変化によつて効力のいちじるしい増強をもたらすことが,Bunim et al2),Dordick&Gluck3)により報告され,その後,夥しい臨床実験によつて,其の報告の正しいことが認められた。
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