Japanese
English
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実験的神経因性膀胱の生化学的研究
BIOCHEMICAL STUDIES ON THE EXPERIMENTAL NEUROGENIC BLADDER
今林 健一
1
Ken-ichi IMABAYASHI
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urological Clinic, Tohoku University, School of Medicine
pp.1067-1076
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203403
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I.緒言
神経因性膀胱に関する研究は古くより多数行われているが,その臨床症状は多岐にわたり,膀胱に対する神経支配も複雑であり,現在でもなお本疾患の病型の正確な分類は為されて居ない。またその発症病理に関しても種々論議されているが,未だ不明の点が多い。従つて有効適切な治療法も確立されていないのが現状である。
故に教室では神経因性膀胱の本態を明らかにしその診断,治療法を確立するために,成犬を用いて実験的に種々の神経因性膀胱を作成し,その病態生理を解折しているが1)2),今回はその一環として行つた神経因性膀胱の生化学的検索のうち,支配神経切断時の膀胱組織内代謝系の変化について2,3の考察を加える。
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