Japanese
English
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Furadantinの尿路感染症に対する治療経験
A CLINICAL EXPERIENCE OF FURADANTIN IN URINARY TRACT INFECTIONS
中川 完二
1
Kanji NAKAGAWA
1
1東京逓信病院泌尿器科
1Dept of Urology, Tokyo Teishin Hospital
pp.589-596
発行日 1962年7月1日
Published Date 1962/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203309
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I.諸言
サルファ剤並に各種抗生物質の出現により,尿路感染症の治療が容易となつた反面,細菌の耐性獲得,菌交代現象等の障害が現われた。留置カテーテルを行つている患者や前立腺摘出術後膀胱炎の如きは細菌培養基となるべき前立腺床の被苔を内視的に除去し,各種抗生物質を強力に投与するにかかわらず,その中には数箇月に亘つて細菌が証明され,これが根絶に苦心するものがある。
Dodd及びStillman1)によりNitrofuranが広範囲の菌に対する抗菌力を有し,耐性菌発現度の低い安定した薬剤である事を発見されて以来,Nitrofuran系化合物の臨床応用に関する研究が相次いで発表された。
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