Japanese
English
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皮膚疾患に対するペリアクチン(サイプロヘプタジン)の使用経験
THERAPEUTIC EFFECT OF PERIACTIN (CYPROHEPTADINE) ON SOME DERMATOSES
田中 宏
1
,
赤井 昭
1
Hiroshi TANAKA
1
,
Sho AKAI
1
1新潟大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Niigata University School of Medicine
pp.505-508
発行日 1962年6月1日
Published Date 1962/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203294
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Ⅰ.緒言
今日アレルギー性疾患の病因にヒスタミンが重要な役割を演じていることは衆知の事実である。しかしほかの幾つかの物質もまたこれに関与しているに相異ないことは古くから暗示されていたところで,現在アレルギー反応の原因体としては,ヒスタミンのほかにアセチルコリン,セロトニンなどがあげられている。
アナフィラキシー・シヨツクは,木村1)によれば次の様に説明される。即ち,第一段階として先づ抗原抗体反応がおこり,それによって細胞内部機構が攪乱され,その結果,第二段階として細胞内に含まれるシヨツク毒,つまりヒスタミンその他の物質が振出されてアナフィラキシー・シヨツクが発現する。
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