Japanese
English
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癩の化学療法(3)—外用治療薬Diethyl-dithiol-isophthalate "Etisul"について
TREATMENT OF LEPROSY WITH DIETHYL DITHIOL-ISOPHTHALATHE "ETISUL"
平子 真
1
Tadashi HIRAKO
1
1多磨全生園
1National Leprosalium TAMA ZENSHOEN
pp.311-315
発行日 1962年4月1日
Published Date 1962/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203256
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癩治療も長い大楓子油による暗い時代を過ぎて,戦後漸くD. D. S等各種スルフォン系薬剤による化学療法が始まり,又昨今チオ尿素剤15)或いはカナマでシン19)等の異系薬剤が見い出されるに及び一段とその幅と明るさをまし理想的な治療へと近づいてきた。
しかし癩の主要病変の一つは皮膚であるにも不拘,外用剤については未だみるべきものがなかつたが,最近抗結核作用のある外用薬としてmercapton系薬剤が出され,癩に対してもその有効性が唱えられている折,住友化学より英国I. C. L. 社製の外用剤"Etisul"の提供を受けたので使用した結果,癩に対しての有効性を確認し得た。よつてその使用経験を基に本剤の紹介をすると共に癩治療について若干の検討考察を行つてみた。
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