Japanese
English
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尿膜管粘液癌の1例
A CASE OF URACHAL MUCUS-FORMING ADENOCARCINOMA
片平 可也
1
Yoshiya KATAHIRA
1
1鹿児島大学医学部皮膚泌尿器科学教室
1Department of Dermatology & Urology, Faculty of Medicine, Kagoshima University
pp.195-198
発行日 1962年3月1日
Published Date 1962/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203234
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I.緒言
胎生期の組織遣残物である尿膜管に原発する腫瘍についての報告は比較的少なく,稀有な疾患に属しているが,この尿膜管腫瘍は通常尿膜管下端より発して膀胱内に増殖し,膀胱腫瘍の形を示すために,その一異型として取扱われる症例も相当多いのではないかと思われる。
尿膜管悪性腫瘍については,本邦においては1937年井上らがはじめて報告し,その後1955年金沢らが15例についての統計的観察をおこない,その後現在まで14例が追加報告されているにすぎない。
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