Japanese
English
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汎発性猩紅色菌症において発生した猩紅色菌黄色変型株について
A YELLOW VARIETY OF TRICHOPHYTON RUBRUM WHICH DEVELOPED IN GENE-RALIZED TRICHOPHYTON-RUBRUM INFECTION
高橋 吉定
1
,
福士 堯
1
Yoshisada TAKAHASHI
1
,
Gyo FUKUSHI
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
pp.39-43
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203203
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I.緒言
猩紅色菌Trichophyton rubrumは,1910年にCastellaniがセイロン島において,頑癬患者からこれを分離したのが端緒となり,その後世界的に重要な菌種として注目されるに至つた。
わが国においては,1921年および1923年に,太田1)2)がCastellaniおよびBangの記載を紹介すると共に,自己の研究結果を発表して,猩紅色菌の本邦における存在を確立した。その後,本菌に関する研究は漸次活発となり,これまで幾多の業績が報告されている。これらの報ずるところによると猩紅色菌は培養形態および菌学的所見において変化に富み,そのあるものは変型ないし変種として発表された3)。
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