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連載 皮膚科学に貢献した医学者たち・7
紅色陰癬
Erythrasma
高橋 吉定
pp.993-997
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201239
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1.最初の記載者
Max Burchardtは1831年1月15日ポメラニア(注1)のナウガルト(Naugard)で生まれた.予備教育を終えた後,軍医学校でもあつたベルリンのフリートリヒ・ヴィルヘルム研究所(Friedrich-Wilhelms-lnstitut)で医学の勉強を始めた.そして1855年に腹水に関する論文を提出して,学位をとつた.それに次ぐ20年間,彼は多くのいろいろの地位に軍医として歴任した.そして一生涯,軍陣医学に活発な関心を持ち続けた.1862年彼はイギリスに渡つて,リスター(Lister)の帰依者となり,防腐的外科学説を最初に信奉した者のひとりであつた.ドイツに帰つてからは,彼はこの手技の強力な支持者となつた.
(注1) Pomerania.ポーランドのバルト海沿岸地方.当時はドイツ領でPommernといつた.
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