学会印象記
第13回西日本皮膚科泌尿器科連合地方会印象記
中村 家政
1
1熊本大学
pp.1035-1037
発行日 1961年12月1日
Published Date 1961/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203190
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第13回西日本皮泌科連合地方会は去る10A21,22の両日久留米市で布施四郎樽士を会長とし,重松俊,占部治邦両教授を中心とした久留米大学の主催で開催されたが,筆者は本誌より当日の皮膚科に関する記事の取材を依嘱された。偶々筆者は当学会で皮膚科の特別講演を行う予定であること,そうでなくとも近年の傾向として広く病理,生化学,生理学に亘り,余程該博な知識がないと充分消化しきれず印象記等思いもよらない。それはとも角として少なく共菲歳の筆者はその任でないので,固くお断りしたのであるが,出発前日再三の依頼でやむを得ず引受けた次第である。さて本学会は昨年の岡山大学の時とほぼ同様のスケヂュールで企画され会期は丸一日半,第一日目午前中に地方委員会,引続き午後一時半より開会,皮膚科,泌尿器科に関する特別講演が夫々一題ずつ,続いて久大両教授の映画供覧があり,終了後旭屋デパート食堂で懇親会が催された。二日目は午前泌尿器,午後皮膚科,何れも一般演説が行われた。会場にあてられた教育クラブホールは本学会の会場として方事申し分なく,進行上の諸説備も完催し,誠に気持のよい学会に終始することが出来た。ここで本学会を企画された会長関係者御一同の御苦労に対して厚く謝意を表しつつ,以下筆者の興味をひいた点に触れて一応責めをふさぎたいと思う。
第一日,定刻布施四郎会長の開会の挨拶に始まり,まず午前中の地方委員会席上の決議事項の報告があつた。
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