Japanese
English
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X線皮膚癌の1例
A CASE OF X-RAY CANCER
戸田 英男
1
,
福井 四郎
1
,
工藤 富隆
1
,
潘 竹男
1
Hideo TODA
1
,
Shiro FUKUI
1
,
Tomitaka KUDO
1
,
Takeo BAN
1
1札幌医科大学外科学教室
1Department of Surgery, Sapporo Medical College
pp.441-442
発行日 1961年5月1日
Published Date 1961/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203057
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I.緒言
1895年にX線が発見されてから2年後これが医学に応用されたが,人体に治療の目的をもつてX線を照射し,その局所に皮膚癌の発生をみた報告は,Hesse (1911)の記載以来多数にのぼつており,わが国においても1924年塚本の報告を嚆矢とし,以来症例の報告は逐増している。診断,治療の面でのX線の重要性は,今更言をまつまでもないが,ただわれわれが常に注意しなければならぬものに皮膚の障害,殊にX線癌のごとき難治の重大な障害を惹起することである。われわれは最近両足の汗疱状白癬のX線治療後発生したX線皮膚癌を経験したので報告する。
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