Japanese
English
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貧血を伴う多発性血管腫について
MULTIPLE HEMANGIOMATA ASSOCIATED WITH ANEMIA
合田 速志
1
,
大塚 親哉
1
,
野口 登志子
2
Hayashi GODA
1
,
Chikaya OTSUKA
1
,
Toshiko NOGUCHI
2
1順天堂大学小児科学教室
2順天堂大学皮膚科学教室
1Department of Pediatrics, School of Medicine, Juntendo University
2Department of Dermatology, School of Medicine, Juntendo University
pp.1044-1046
発行日 1960年12月1日
Published Date 1960/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202953
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I.緒言
血管腫は吾々の日常しばしば見る疾患であるが,その皮膚にのみ存在する場合,整容的な問題はあつても全身的な影響は先ず無いものと考えられてきた。然るに1940年Kassabach及びMerrit1)が血小板減少症を併発する1例を報告して以来,特に小児科学の文献には同様の症例の報告が相次いで見られるに至り,最近漸く両者,即ち血管腫と血小板減少症の併発は単に偶然の一致とすべきではなく,発症病理の面で関連ありとする考えが強まつている。偶々我々は貧血を主訴として来院せる患者で皮膚に多発性血管腫を伴うものを経験したので此処に報告すると共に両者の関連に就いて若干考察を加えて見ようと思う。
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