Japanese
English
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エリテマトーデスの臨床的観察,特にその年次的消長(昭和25〜34年)について
CLINICAL OBSERVATIONS OF LUPUS ERYTHEMATOSUS
菅原 光雄
1
Mituo SUGAWARA
1
1弘前大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1DermatoUrological Department of Hirosaki University
pp.1039-1044
発行日 1960年12月1日
Published Date 1960/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202952
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I.観察成績
1.年齢・性
患者総数52例を年齢層別にみると第1表の如く,20歳台,40歳台,30歳台の順に多く従来の諸家1)3)〜11)のそれと略一致している。なお,最高66歳男,最低16歳女であつた。又,急性型(亜急性型を含む),慢性型に大別すると,表示の如く前者では男1例,女4例となる。鎌田の東北大昭和23年〜27年の観察では男女略同数であるが,同じく東北大学昭和10年〜18年3)及び19年〜22年のそれは4)男く女であり,又東大の昭和28年〜33年の夫においても男く女となつている。即ち,余の症例でも従来の記載の通り急性型には特に女性頻発の傾向が認められた。一方,慢性型は男18例,女29例で,慢性型のみの男女比は略1:1.6である。これも従来の諸家4)5)6)の成績に概ね一致している。以上の急性,慢性両型の総計では男19例,女33例で男女比は1:1.7となり平井の横浜市大に於ける観察と一致し,鎌田の1:1.3,山内の1:1.5の成績と稲葉の1:2,9,北村等の1:2.3との略中間に位している。
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