Japanese
English
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Angioendotheliomaの2例
TWO CASES OF ANGIOENDOTHELIOMA
田代 正昭
1
,
榊 明敏
1
,
愛甲 矩義
1
Masaaki TASHIRO
1
,
Akitoshi SAKAKI
1
,
Noriyoshi AIKO
1
1鹿児島大学医学部皮膚泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Urology, Faculty of Medicine, Kagoshima University
pp.877-881
発行日 1960年10月1日
Published Date 1960/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202917
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はしがき
Angioendotheliomaは比較的稀な疾患であり,本邦報告例では30数例,CormieはBellevueHospitalに於て1525年から1541年の11年間に4例の血管内皮細胞腫がみられたにすぎないとし,52歳女子の1例について報告している。これは一面Angioendotheliomaの性格について学者の間に種々議論があり,その組織的性格による疾患の独立性と,Angioma,Angiosarcomaとの区別および移行について問題があるからである。
Angioendotheliomaには勿論Haemangioen-dotheliomaとLymphangioendotheliomaがあるが,両者では臨床像,予後に差がある。最近本邦でも血管内皮細胞腫の2例が相次いで報告されているが,本症の独立性について関心が持たれているからと思われる。著者らは臨床的,組織学的所見からHaemangioendothelioma,Lymph-angioendothelimaと思われる各1例を経験したのでここに報告する。
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