Japanese
English
--------------------
サリバパロチンの老人性瘙痒症,その他2,3の疾患に及ぼす効果
THE EFFECTS OF SALIVA-PAROTIN APPLIED TO SENILE PRURITUS AND OTHERS OF THE SKIN DISEASE
垣内 洋二
1
Yoji KAKIUCHI
1
1国立横浜病院皮膚科
1Dermatological Department, Yokohama National Hospital
pp.776-778
発行日 1960年9月1日
Published Date 1960/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202894
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
皮膚科領域に於けるパロチンの使用は,北村包彦教授,山田により既に報告せられている。即ち耳下腺炎の既往あり一見老人を思わしめる顔貌を呈した症例,進行性指掌角皮症及びその他の角化症,並びに凍瘡につきての治験例である。その際北村教授等はパロチンの注射により皮表面のリポイド量の増加する事実を指摘している。他に田坂は蕁麻疹に,福原は凍瘡に夫々著効を認め,金子は老人皮膚に使用して老人性色素斑の減少例を報告してる。
サリババロンは伊藤教授等により人唾液より精製せられたもので,作用はパロチンと同様であるが,強度はその数倍で,特に硬組織に卓効があるために,現在p-パロチンの薬品名にて専ら歯科領域に使用せられている。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.