Japanese
English
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尿路感染症におけるPyrrolidinomethyl tetracyclineの臨床使用経験
THE EFFECTS OF "PYRROLIDINOMETHYL TETRACYCLINE" ON THE URINARY-INFECTION.
高木 峻徳
1
,
加古 賢
1
,
矢田 文平
1
Takanori TAKAGI
1
,
Masaru KAKO
1
,
Bunpei YADA
1
1大阪医科大学泌尿器科教室
1Department of Urology, Osaka Medical College
pp.551-553
発行日 1960年6月1日
Published Date 1960/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202844
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I.緒言
近時Broad spectrum antibiotisが次々と登場し,従来のSulfa剤,Penicillin等と相侯つて各科領域においてもこれ等の化学療法の進歩はめざましいものがある。しかしその反面これら抗生剤の使用の増加につれて耐性菌および菌交代現象も漸く増加しつつある。化学療法の実施に際しては吾々はより高い血中濃度を得ることにより病巣内へ充分な薬剤を到達せしむるべく所謂Therapia magna sterilisansを目標として行なつている。従来の非経口的抗生剤に比し,Pyrrolidinomethyl tetracycline(以下PRMとす)(Reverin)は1日1回の静脈内投与のみで充分な血中濃度を保持するのみならず,局所刺激,全身的副作用(眩暈,虚脱など)もなく,また血管痛,血栓症等の副作用は殆んど認められない。吾々はTetracycline系の新抗生剤のPRM(Reverin)を抗療性の尿路感染症に使用し,みるべき効果をえたのでここに報告する。
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