Japanese
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薬剤の臨床
静注用Pyrrolidinomethyl-tetracyclineの血中濃度並びに臨床試用成績
Blood concentration and clinical evaluation of Pyrrolidino-methyl-tetracycline for intravenous use
青河 寛次
1
,
別役 英志郎
1
Kanji Seiga
1
1京都府立医科大学産婦人科学教室
pp.1079-1082
発行日 1960年12月10日
Published Date 1960/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202330
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Ⅰ.はじめに
Tetracycline (TC)は現在最も汎用されているBroad Spectrumを持つAntibioticsであり,その製剤も種々改善されて今日に至つている。しかし,本剤の静脈内投与が殆んど行われなかつたのは,TC又はTC-HClの溶解度が0.5mg/cc,125mg/ccで難溶性であり,時に,血管痛・静脈炎・血栓症などの副作用を来すことがあつたためである。
1958年Siedel W.,Söde A.,& Linder F.が報告したTCのアミノメチル化誘導体たるPyr—rolidinomethyl-tetracyclineは,1)中性附近のpHで1250mg/ccの溶解度をもち,2)静注により24時間になお抗菌力がのこつていること,3)一般的副作用がないこと,等々の点が優れているという。
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