Japanese
English
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彈力線維性仮性黄色腫症例
CASE REPORTS OF PSEUDOXANTHOMA ELASTICUM.
斎藤 文雄
1
,
松田 いつ子
1
,
長谷川 末三
1
F. SAITO
1
,
I. MATSUDA
1
,
S. HASEGAWA
1
1東邦大学皮泌科教室
1Department of Dermatology and Urology, School of Medicine, Toho University.
pp.309-314
発行日 1960年4月1日
Published Date 1960/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202795
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I.緒言
1884年Balzerにより初めて報告され,1896年Darierが3例を経験し,特色ある真皮中層の弾力線維の変化を,ElastorrhexisまたはEla-stoclasisと考え,Pseudoxanthoma elasticumと命名した。本症は稀なものであるが,本邦では桜根1)の第1例を嚆矢とし,大野2)により詳細に論じられ,その報告も100例を超えている。本症は遺伝的関係も濃厚であることが知られ,また種種の合併症も報告され,そのうち特に眼底の線状色素沈着が注目されており,1929年Grönbladにより報告されてからGrönblad-StrandbergSyndromeと呼ばれている。著者等は同胞内発生と共に線状色素沈着,並びに高血圧を合併する1例と,3代に亘り遺伝関係を有し,母親に線状色素沈着を合併する親子の例を経験したので報告したい。
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