Japanese
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皮膚科図譜・108
扁平苔癬
LICHEN PLANUS
本田 史朗
1
Siro HONDA
1
1関東逓信病院皮膚科
1The Dermatological Clinic, Kanto Teishin Hospital.
pp.308
発行日 1960年4月1日
Published Date 1960/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202794
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【患者】塚本某 28才 家婦
昭和33年春以来,急性湿疹が顔面,頸部にでき,当科に受診した。同年8月初旬より右大腿外側,膝外側および下腿外側に米粒大より大豆大迄の褐色色素斑に気づいた。爾後わずかに皮膚面より隆起してきたが,この間,自覚症は全く認められなかつた。
丘疹は赤色を帯びた褐色色素沈着を伴なう境界鮮明なる多形角,類円形を示し,表面は若干凹凸を認められる。炎症症状はさほと著しくなく落屑も軽度である(第1図)。図に見られる丘疹は上腿外側で小豆大のものである。
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