Japanese
English
特集 婦人の皮膚泌尿器科疾患
女子膀胱神経症
CYSTALGIA IN FEMALE
金沢 稔
1
,
瀬川 陽一
1
,
松下 昇
1
,
玉置 琢二
1
Minoru KANAZAWA
1
,
Yoichi SEGAWA
1
,
Noboru MATSUSHITA
1
,
Takuji TAMAKI
1
1和歌山県立医大皮膚泌尿器科
1Department of Dermatology and Urology, Wakayama Medical College
pp.1123-1131
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202664
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I.緒言
女子に於て,尿は清澄で,膀胱鏡検査により頸部の僅かな所見以外に認むべき変化がなく,其他にも器質的病変がないに拘らず,尿意頻数,排尿時痛,排尿後不快感等の膀胱症状を比較的長期に亘つて訴える一群の疾患は,一般に女子膀胱神経症或いはirritable bladderなる名称で呼ばれている。
神経症(Neurose,Neurosis)の概念はかなり複雑なものであり,神経科学的に種々の診断基準があり,又特有な症候群ないし状態像が挙げられ,その解釈も神経科の学者によりかなり異つている。
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