Japanese
English
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当教室における睾丸腫瘍について(昭和25〜33年)
TESTICULAR TUMORS OPERATED IN OUR CLINIC (1950-1958)
菅野 英男
1
,
加藤 勲
1
Hideo SUGANO
1
,
Isao KATO
1
1名古屋市立大学泌尿器科
1Urol. Dept. of Nagoya City University Medical School
pp.915-919
発行日 1959年9月1日
Published Date 1959/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202637
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緒言
睾丸腫瘍の診断は睾丸の無痛性の腫脹という訴えと,触診上硬固な睾丸の腫大を知ることによつて診断せられるものである。近年は放射性同位元素を用いての診断法も文献にはみられるが,なお大部分の臨床医家に於ては触診所見が唯一の診断根拠とされている。従つて,場合によつては結核・陰嚢水腫・血腫等他の疾患と誤診する事も少くない。吾々は以下記す症例5,症例7の如き診断上教唆に富む症例を経験したので,これを報告すると共に,本教室にて過去9年間に手術を行つた睾丸腫瘍について記そうと思う。
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