Japanese
English
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睾丸腫瘍
TUMOR OF THE TESTIS
阿部 厚三
1
,
井川 欣市
1
K. ABE
1
,
K. IGAWA
1
1札幌医科大学皮膚泌尿器科教室
1Department of Urology and Dermatology, Sapporo Medical College
pp.448-452
発行日 1960年5月1日
Published Date 1960/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202820
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I.緒言
精細胞に由来する睾丸腫瘍は精細胞の内蔵する強力なPotencyにより実に多様の組織像を呈しその病理組織学的研究が古くから多くの学者によりなされている。現在,なおこの問題は充分に解明されてはいないが,近年その病理組織学的研究が著しく進歩しまた同時に臨床面においても著明の発展をしめしている。しかし現在なお精上皮腫を除いてはすべての精細胞性腫瘍は予後は不良な疾患とされている。我々は本腫瘍の2例を経験したので症例を報告するとともに最近の病理学的ならびに臨床的考察を試みたい。
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