Japanese
English
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乳剤性Lotion基剤(Sonne Base-2)の治験
CLINICAL EXPERIENCE OF EMULSION-LOTION-BASE (Sonne Base-2)
土肥 淳一郎
1
,
新関 寛二
1
,
天野 文武
1
,
小嶋 隆輝
1
Jun-ichiro DOHI
1
,
Kanji NIIZEKI
1
,
Humitake AMANO
1
,
Takateru KOJIMA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tokyo Jikei-Kai School of Medicine
pp.707-711
発行日 1959年7月1日
Published Date 1959/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202596
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I.緒言
外来を訪れる皮膚病患者の大部分は湿疹,皮膚炎であると言つても過言ではあるまい。かかる皮膚病の局所症状たるや程度の差こそあれ湿潤面,乾燥面の2つの病状を有していることが多いことは我々の常に経験するところである。然らば今昔を問わず我々は常にこれら両症状面を有する皮膚病に対して同一軟膏を以つてしても有効であるべき軟膏処方の研究,出現を希求しながらも今尚湿潤面,乾燥面の各々に応じた局所療法として2種類以上の軟膏を使い分ける必要を生ずることが多い。湿潤面に対しては吸水性が強く速やかに皮疹を乾燥せしめ,然も浸透力の乏しい軟膏が望ましく乾燥面に対しては逆に吸水性に乏しく且つ浸透力を有する軟膏でありたい。
今や界面活性剤(Surface active agent)の研究も進み皮膚科領域でも種々の軟膏基剤に応用されるに至つた。
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