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Neomycin Lotionに依る膿皮症の治験
小野 基
1
,
御厨 秀彦
1
,
佐々木 孝雄
1
1札幌鉄道病院皮膚科泌尿器科
pp.330-332
発行日 1956年5月1日
Published Date 1956/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201689
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まえがき
各種抗生物質が相次いで出現して以来,皮膚科領域ではそれによる全身療法の外に局所的応用が重要な役割を演じている。殊に皮膚の表在性感染症では血行による藥物の病巣への到達を困難ならしめるおそれがある反面,これを外用すれば直接高濃度に作用させ得る利点があつて,抗生物質による局所療法が主要な治療法であるといつても過言ではない。抗生物質の外用は通常軟膏に含有せしめる方法,或は溶液の形で用いられる。
従来抗生物質を含有せしめる軟膏基剤としてはその安定性と効力維持の目的の為主として白色ワゼリン,ラノリン等油脂性の基剤が用いられ,稀に親水軟膏及びcar-bowax基剤が用いられて居るにすぎない。
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