Japanese
English
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皮膚色素沈着症に対するPMHの治療効果
THERAPEUTIC EFFECT OF P.M.H. TO SOME PIGMENTARY SKIN DISEASES
高木 千枝子
1
Chieko TAKAGI
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical College
pp.95-100
発行日 1959年1月1日
Published Date 1959/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202473
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さきにアメリカのOliver et al1)によつてmonobenzyl ether of hydroquinon (M.E.H.)か皮膚の色素沈着症に対して劃期的な効果のあることが確認されて,ひとしく世の皮膚科医の注目を引いたが,本邦に於ても,すでに種々の色素沈着症に用いて著効のあることが諸氏により報告されている。
しかしながら一方,最もM.E.H.の煩わしい欠点としては所謂漂白作用が白斑形成の域にまで達し,あるいは却つて色素沈着を招く場合もあつて,両者はいりまじつて黒白皮症を誘発し,一種の化粧品障害として,かなり広範囲に見受けられるのである。
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