Japanese
English
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膀胱筋腫の1例
MYOMA OF THE URINARY BLADDER
志田 圭三
1
,
藤田 俊男
1
,
茅原 礼七
1
,
中島 順
1
,
磯部 宏志
1
,
吉沢 信雄
1
Keizo Shida
1
,
Toshio Fujita
1
,
Reishichi Chihara
1
,
Jun Nakajima
1
,
Hiroshi Isobe
1
,
Nobuo Yoshizawa
1
1東京医科歯科大学皮膚科泌尿器科
1The Department of The Dermatology & Urology, The Tokyo Medical & Dental University
pp.691-694
発行日 1958年7月1日
Published Date 1958/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202297
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緒言
Hinmanに依ると,膀胱腫瘍の95%は上皮性腫瘍で,残り5%が中胚葉性及び畸形腫であると云い,Zucker Kandlに依れば,その比は100:1であると云う。いずれにしろ膀胱に非上皮性腫瘍の原発をみることは稀であり,しかもその大部分が肉腫で,良性のものに至つては,甚だ少いとされている。この良性のもののうち線維腫,粘液腫,血管腫,淋巴管腫,脂肪腫,神経線維腫等は極めて稀有に属し,例えば線維腫は本邦文献例に3例あるのみであり,外国文献にても僅かに16例をかぞえる程であるが,比較的屡々観察されているものに所謂筋腫がある。
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