Japanese
English
特集 小児の皮膚泌尿器科疾患
尿道下裂症
HYPOSPADIAS
高井 修道
1
Shudo Takai
1
1札幌医科大学皮膚泌尿器科教室
1Dermato-Urological Department of Supporo Medical College
pp.1271-1277
発行日 1957年12月16日
Published Date 1957/12/16
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202145
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
尿道下裂症は最も屡々見られる泌尿器系の先天性畸形の一つである。本症は極めて軽度で特別な治療を要しないものから極めて高度で外性器の外に内性器の畸形を伴いIntersexとの移行型のもの迄ある。従つて屡々生来女性と誤認され或は男性であつても立位の排尿が不能であり又陰茎の腹側への彎曲のため性交不能で女性的性格,劣等感を持ち不幸な青春を過すことになる。本症の治療は従来極めて困難で幾多の手術術式が試みられて来たが何れの方法でも一度で成功することはむしろ稀とされていた。1948年Denis Browneの発表した術式は操作が簡単で成功率が高く,以来多数の人々により追試され好評を博している。以下本症に関し最近の文献を順を追つて概観してみよう。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.