Japanese
English
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Eurax(Geigy)の使用経験
TREATMENT OF DERMATOSES USING EURAX OINTMENT
河村 俊光
1
,
肥田野 信
1
,
高田 善雄
1
,
堀 啓吾
1
T. Kawamura
1
,
S. Hidano
1
,
Y. Takada
1
,
K. Hori
1
1東京大学医学部皮膚科教室
1Dermatological Department, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.1133-1136
発行日 1957年12月1日
Published Date 1957/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202127
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掻痒は皮膚の特殊な知覚として多年研究されてきたが,その感覚生理学的乃至病理学的本態は今日なお解明されるに至つていない。皮膚科領域では掻痒ある疾患が多く,かゝる疾患では掻痒は甚だ苦痛な症状であり,然かもこれを忘れるために掻爬する,そのため症状は更に悪化するということは日常経験される所である。従来この掻痒に対する所謂鎮痒剤として抗ヒスタミン剤その他多くのものが全身的局所的に使用されてきたが,一層卓越した鎮痒剤の出現は今日強く待望されている。
最近我々は鎮痒剤Eurax(Geigy)を各種疾患に局所使用する機会を得,相当の鎮痒作用あることを認めたので,茲に報告する。
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