Japanese
English
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強力アスレタンによる汗疱状白癬竝に頑癬の治療—特に,その遠隔成績について
CLINICAL EFFECT OF ATHLETAN-S ON TINEA PEDIS AND TINEA CRURIS
安田 利顕
1
,
増田 勉
1
Toshiaki Yasuda
1
,
Tsutomu Masuda
1
1関東逓信病院皮膚科
1Skin Clinic of KantoTeishin Hospjtal
pp.1136-1139
発行日 1957年12月1日
Published Date 1957/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202128
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近年,真菌症に対する治療薬剤の研究が盛になつてきたが,それにはペニシリンを始めとする諸種抗生剤の発達にならつて,この方面から抗真菌剤を見出さんとする努力──これにはわが国ではナーレオスライシン,トリコマイシン等がある──と共に,化学的合成剤,殊に水銀剤を主体とする一連の化合物がある。
われわれは,2,4,5—トリクロールフエニールカプロン酸エステル,2,4,6,トリブロムフェニールカプロン酸エステルと共に,最近科研化学において,合成され,強力な抗真菌作用が証明されたブチルメルクチオサリチル酸ブチルエステルを含む,「強力アスレタン」を用いて,汗疱状白癬並に頑癬を対照として治療した。上記3者の試験管内殺菌作用については,第1表に掲げた通りであるとされているが,ブチルメルクリチオサリチル酸ブチルの構造式は次の通りである。
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