Japanese
English
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乳児に於ける先天性腎臓水腫の一治験例
A CASE OF CONGENITAL HYDRONEPHROSIS IN INFANT
岩崎 陽一
1
,
伊藤 信義
1
Yoichi Iwasaki
1
,
Nobuyoshi Ito
1
1神戸医大藤田外科
1Ist Surgical Clinic, Kobe Me dical College
pp.1009-1012
発行日 1957年11月1日
Published Date 1957/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202096
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腎臓水腫は1841年Rayerによつて命名されたもので,尿路の通過障碍により腎盂に分泌液の潴溜する疾患である。当初,これは後天性に起るものと考えられていたがその後先天性に起るものが案外多いことがわかり,欧米を始め吾国に於いてもこれに関する多くの業績及び症例が発表されている。
先天性腎臓水腫の治験例は多くは学童期乃至思春期に得られている。吾国に於いても過去30年間,10歳未満の治験例は10数例に過ぎない。況や1歳未満の乳児に於ける手術治癒例はその報告を見ない。
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