Japanese
English
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P.P.L.O.を分離培養した精嚢腺,副睾丸炎の1例
A CASE OF SPERMATOCYSTITIS AND EPIDIDYMITIS FROM WHICH P.P.L.O. WAS ISOLATED BY CULTURE
佐々木 鷹夫
1
,
服部 直之
1
,
丹羽 謙次
1
,
加藤 勳
1
Takao Sasaki
1
,
Naoyuki Hattori
1
,
Kenji Niwa
1
,
Isao Kato
1
1愛知県立中村病院
1Aichi Prefectural Nakamura Hospital
pp.1013-1016
発行日 1957年11月1日
Published Date 1957/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202097
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まえがき
非淋菌性尿道炎に就いてはペニシリン発見前でも一応系統的な分類が行われていたが,尿道炎の大部分が淋疾で占められていたため余り重要視されてはいなかつた。本症が淋菌性尿道炎に代つて問題視されようになつたのは比較的最近のことで,昭和25〜26年頃を境として急性淋疾に代つて症状の緩慢な而も細菌学的にも診断の困難な尿道炎が次第に増加して来たこと,国会に迄持ち込まれた佐世保米軍基地の海兵に淋菌に因らざる尿道炎が多発したと云う問題に加えてHarknessのNongonococcal Urethritisの紹介も手伝つて急に時代の脚光をあびた感が深い。
非淋菌性尿道炎を起すと云われる種々なる病因の内,吾々に採つても興味があり,現在も尚を屡々論議の的となつているものにP.P.L.O.が挙げられる。
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