Japanese
English
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歯肉兼皮膚癌の1例
A CASE OF PRICKLE CELL CARCINOMA OF GINGIVA AND SKIN
北郷 修
1
Osamu Hongo
1
1東京大学医学部皮膚科教室
1Dept. of Dermatology, School of Medicine, Tokyo University.
pp.779-783
発行日 1957年9月1日
Published Date 1957/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202046
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初め歯肉に生じラヂウム療法に依つて一応治癒したのち同側頬部皮膚に再発した意味で歯肉兼皮膚癌とすべく,但し歯肉癌と皮膚癌とが各別個に原発したか,歯肉癌の転移として皮膚癌が生じたかの点に興味ある1例。これにレ線深部照射及び放射性Co60遠隔照射を行つて局所的に或る程度効果を認めたが,患者は全身にリンパ性及び血行性転移を起し,悪液質に陥り,最後に卒中様発作を起して死亡した。ここにその概略を報告する。
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