皮膚科図譜・50・51
狼瘡癌兼皮角/足菌腫
福代 良一
1
,
宮本 正光
1
1東大皮膚科
pp.351-352
発行日 1955年6月1日
Published Date 1955/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201437
- 有料閲覧
- 文献概要
56歳,家婦。6歳右頬に尋常性瘡狼を生じ,爾来破潰,瘢痕化を反復した。この間メゾトリウム,レ線照射療法を受け,最近はイソニコチン酸ヒドラジドを内服した。半年来潰瘍面が拡大,隆起し来り(第1図),組織学的に角化傾向の強い棘細胞癌と判明した(第2図)。これと共に稍々離れて皮角を発生した(第3図)。皮角は切除し(第4図,断面),癌にはラドン・シードを用い,治癒しつゝある。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.