Japanese
English
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巨大膀胱石の一例
A CASES OF GIANT BLADDER CALCULUS.
北村 定治
1
Sadaharu Kitamura
1
1久留米大学医学部泌尿器科
1Department of Urology, Kurume University School of Medicine
pp.579-581
発行日 1957年7月1日
Published Date 1957/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201998
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緒言
膀胱結石は稀な疾患でなく吾人は日常数多く経験する所である。本結石は自然排出するためかその大部分は比較的小さく膀胱内砕石術で容易に摘出し得る場合が多い。従つて結石形成に長時日を要したと思われる巨大膀胱結石の症例は漸次減少する傾向がある。
膀胱結石の大きさに就てKümmerは100g以上は巨大なる名称を附してよいといつている。本邦に於ける巨大膀胱結石は入江,荘司(1956)の910gを筆頭とし,次いで久保山(1931),伊賀(1951),伊藤,石山(1951),石井(1927)等の報告がある。外国ではRandall(1921)は180Og,Harrison(1897)は1050g,Osgood(1913)は1020gの膀胱結石を報告している。私は最近,尿失禁を訴えた女子の膀胱結石(160g)の一例を経験したので報告する。
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