Japanese
English
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T.T.G.による凍瘡の治験症例
EFFECT OF THE TREATMENT WITH T. T. G. ON CHILBLAIN
城谷 均
1
,
中山 昌和
1
Hitoshi Shirotani
1
,
Masakazu Nakayama
1
1近藤病院外科
1Surgical Division, Kondo Hospital
pp.447-448
発行日 1957年5月1日
Published Date 1957/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201964
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〔I〕はしがき
所謂細菌性発熱物質は人体に於て白血球増多と好酸球並に淋巴球の減少を来たし,あたかもACTH,コーチゾン投与時と相似の現象を示し,しかも発熱量以下でも効果を示すことが判明してから,それを治療剤として使用されるに至った。T.T.G.はその一つであつて,伝研の武田教授が土壊からの非病原性のPseudomonasfluorescensを大量に培養し,その菌体成分中の複合多糖類分劃を精製して皮下注射薬としたもので,動物実験よりT.T.G.10γはACTH 12γに相当するといわれている。
本剤の臨牀的応用としては,田坂氏が慢性関節ロイマチスに,仲田氏が気管支喘息に用いて著効を収め,一方皮膚疾患では,百瀨,足立,谷村,樋口,谷中等が多形滲出性紅斑,慢性蕁麻疹,湿疹,凍瘡,樋口氏点状紅斑,ヂユーリング氏疱疹状皮膚炎,乾癬等に本剤を試用して著効を収めている。
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