Japanese
English
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稀有な亀頭海綿様血管腫の1例
A RERE CASE OF HAEMOANGIOMA CAVERNOSUM GLANDIS
重松 俊
1
,
佐藤 威
1
Shun SIGEMATSU
1
,
Takeshi SATO
1
1久留米大学,医学部,泌尿器科学教室
1Department of Urology, Kurume University School of Medicine
pp.839-842
発行日 1960年10月1日
Published Date 1960/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202908
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緒言
外陰部に発生する腫瘍は,他の臓器や器官に現われる腫瘍に比して,その比率から云つて稀なもので,特に陰茎亀頭の腫瘍は甚だめずらしいものとされている。これら亀頭に現われる腫瘍の中で,我々が,外来などで屡々見かける尖圭コンジロームを除いてその大部分が悪性のもので,亀頭の解剖学的発生機序や組織学的理由から,良性の腫瘍の発現は特にめずらしいものである。
我々は,最近,亀頭殆んど全体に発生した海綿様血管腫の1例に遭遇したが,この様な症例の報告は,我々の調べ得た所では,外国例に於いて16例,本邦に於いては岡(1942),土屋(1951)及び生駒(1956)の3例に過ぎず,甚だ稀なものと思われるので,此処に報告したいと思う。
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