Japanese
English
--------------------
尿管痙攣症について
üBER URETERSPASMUS
岡 直友
1
,
後藤 武
1
Naotomo Oka
1
,
Takeshi Goto
1
1名古屋市立大学医学部泌尿器科教室
1Urologischen Klinik Stadtuniversität zu Nagoya
pp.283-287
発行日 1957年4月1日
Published Date 1957/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201927
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
偏側性の腹痛,しかも結石様の疝痛乃至激痛発作を来し,泌尿器科的臨床検査をつくしても上部尿路結石を認めぬ症例に遭遇することは少くない。辻・水野は腹痛を主訴とする泌尿器科患者の23%に,又著者の1人岡は昭和25年来3年半の腹痛症例の35%にこの様な症例を経験している。勿論,この様な腹痛の全部を上部尿路に関連した症状ということは出来ないが,これらのうちには尿管痙攣によるものも含まれていると思う。
尿管痙攣症は在来本邦においては余り注目されておらず,市川・高安(昭和18),大森(昭和18)の同症による無尿症の報告,辻・水野(昭和29)の同症の3例の記載,原口・中野(昭和20)の1例を散見する程度である。私らは当教室において本症と診断せられるもの4例を経験したので之を報告し一,二の考察を加えよう
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.