Japanese
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皮膚科懇話会
エリテマトーデス病型論義
ON CLINICAL TYPES OF LUPUS ERYTHEMATOSUS
土肥 淳一郎
1
,
北村 包彦
2
,
小堀 辰治
3
,
小嶋 理一
4
,
大森 清一
5
,
鈴木 滋
6
,
山碕 順
7
,
安田 利顕
8
J. Dohi
1
1慈恵医大
2東大
3東京逓信病院
4三楽病院
5警察病院
6大久保病院
7群大
8関東逓信病院
1(Jikei Med. College) et al.: June 9, 1956. at Dpt. Dermat. Univ. Tokyo Med. School
pp.261-270
発行日 1957年3月1日
Published Date 1957/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201924
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北村 御通知しましたように,今日は紅斑性狼瘡,即ちエリテマトーデス,略してL.E.の普通の病型,それにこの間仙台の総会でも問題になりました深在型,無疹型,それにChilblain-lupusをも含めて,エリテマトーデス病型論議と云つたことをやつて頂き,若し又組織標本をお持ちになつた方がおありでしたら,それを見せて頂きたいと思います。皆さん,いろいろお考えがあると思いますが,初めにその下地となるようなことを少し申上げてみたいと思います。
先ずL.E.の普通の病型ですが,割合新しいものにMichelsonの1952年の分類があります。表の右側がそれで,先ず第1に急性限局性浮腫性型と云うのを置き,その次に慢性円板状型と同じく慢性で播種状のもの,それから亜急性で播種状のもの,次に急性で播種状で,且つ全身性と云うのはL.E.現象とか,血液生化学的な所見とか,これを要するに皮膚発疹の外に全身的変化があつて,且つそれは敗血症性のものであると云う種類,そして最後に発疹を生じないまゝ遷延する全身性のもの,これはあとからお話する無疹型,Lupus sinelupoを夫れと云えると思います。第1表の左側は私共の試みた病型分類で,これを右側のMi-chelsonの分類に対照させたわけです。
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