Japanese
English
--------------------
瘙痒性皮膚疾患(特に蕁麻疹に就て)のContomin療法
TREATMENT OF ITCHING SKIN DISEASES WITH CONTOMIN
中島 一
1
Hazime Nakasima
1
1久留米大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology, Kurume University School of Medicine
pp.155-157
発行日 1957年2月1日
Published Date 1957/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201897
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1.まえおき
瘙痒は患者にとつて相当苦痛であり,痛みを我慢するよりも,痒みを我慢する方が遙かに苦しいとは我々が屡々耳にする患者の訴えである。しかも「瘙痒」という主訴を最も多く経験する皮膚科医が何とかしてこのたえがたい苦しみから患者を救おうと考えることは当然のことである。かくして多くの人々により瘙痒にたいするあらゆる療法が講ぜられてきたにもかゝわらず,現在荷満足すべき止痒剤をみるに至らない。しかるにわたくしは自律神経遮断剤であるChlorpromazin(Contomin吉富製薬提供)が瘙痒を抑制することを知り,これにより幾分なりとも患者をたえがたい瘙痒感より救うことが出来るのではないかと考えたのである。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.