Japanese
English
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陰莖惡性黒色腫の1例
MALIGNANT MELANOMA OF THE PENIS (A CASE REPORT)
中野 政男
1
,
荒井 秀雄
1
Masao Nakano
1
,
Hideo Arai
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.97-99
発行日 1957年2月1日
Published Date 1957/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201880
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1806年Laennecの記載にはじまる黒色腫瘍は,その組織学的位置,発生母地,成因等今日なお明確ならざる点が多い。ともあれ,その経過の悪性なることよりして,一般にMiescherの唱えた悪性黒色腫なる名称が採用され,発生母地の由来によつて,表皮原性のものと,真皮原性のものにわけられている(吉田1))。
臨床的には,表皮原性のものが多く見られるが,本症は皮膚腫瘍中比較的稀な疾患であり,それが陰茎に原発することは,甚だ稀とされている。
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