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Tuberculosis subcutanea fistulosa cum elephantiasiの1治験例
小田 完五
1
,
六車 勇二
1
,
広井 潤
1
1京都府立医科大学皮膚科泌皮器科教室
pp.461-463
発行日 1956年7月1日
Published Date 1956/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201724
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Tuberculosis fungosa cutisは1894年Riehlにより始めて記載された病名であるが,その後Volk(1925)は腫瘍伏皮膚結核として報告されている症例を綜括し,これを分類して,1)Tuberculosis fungosa serpiginosa 2)Tuberとulosisfungosa verrucosa lymphangiectatica及び 3)Tuberculosis papillomatosa hypertrophicaとなし,多少の相違はあるが多くの点でRiehlのTuberculosis fungosa cutisに一致した特異の病型の存在することを指摘して,これにTuberculosissubcutanea fistulosa cum elephantisiなる名称を用いた。これと同一の症例のものにGougerot,Hudelo,Caillian et Pierrot:Langer:Volavsek:Hampel等の症例があり,最近Bentnagelの寄稿がある。なお本邦においては秋間・浅井,西村・出来の報告があるに過ぎず,よつてこゝに吾々が最近経験した本症の1治験例を迫加報告する次第である。
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