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魚鱗症の異型例
加藤 正
1
,
佐々田 健四郎
1
,
野口 改介
1
1名古屋大学医学部皮膚科教室
pp.11-15
発行日 1956年1月1日
Published Date 1956/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201590
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緒言
由来先天性疾患の分類に関しては多くの困難が伴う。何故ならば先天性疾患は決して安定した実体を持たないし,Heterophänie(異像現象,Polyphänie(多像現象)及びManifestationsschwankungen(発症動揺)があつて益々その本態を複雑にさせる。
吾々が茲に論述せんとする主目的は「或る既知の独立疾患之帰属しない様な比較的稀な先天性の屡々遺伝性の外胚葉系に起る広範な角化障碍を主徴とする疾患」を如何に取扱うべきかと言うことである。従来か様な疾患を止むなくKongenitaleDyskeratosen先天性異常角化症と通称されて来た。
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