誌上参加
Chocola Aによる皮膚疾患治療成績
野口 義圀
1
,
松井 新
1
1横浜医科大学皮膚科教室
pp.935
発行日 1955年10月1日
Published Date 1955/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201527
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尋常性魚鱗癬,毛孔性苔癬を主とする皮膚疾患21例にchocola Aを使用して治療した。概ね1cc (5万単位)を連日筋肉内に注射するか,或いは5万単位程度を経口的に投与した。治療日数は平均28日で,投与により皮疹の改善した程度を較べ,これらの治療成績を一括して表に示した。
これらの疾患は一般に治療に抵抗し,その効果の判定も困難であるが,略々70%程度に有効で,特に先天性魚鱗癬様紅皮症に使用して効果的であつた。副作用としては筋肉内注射局所に一過性軽微なる疼痛を経験したのみで,ビタミンA補給手段として優秀なるものと考えられる。
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