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Klippel-Weber氏病について
加藤 正
1
,
佐藤 忠敏
1
,
筧 秀夫
2
1名古屋大学医学部皮膚科教室
2名古屋大学大学院
pp.310-315
発行日 1955年5月1日
Published Date 1955/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201425
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緒言
Klippel-Weber氏病は謂うまでもなく偏側肥大症に血管性母斑を併発した疾患であるが,その成因に関しては夙くから多くの人々に依つて種々の解釈が試みられたにも拘らず,両者の因果関係に就て深い考察が行われたと思われるものは少く,1930年にLewisが先天性動静脈瘻(Congenitalarterio-venous fistulae)なる畸型を提唱するに到つて漸くその様相を窺い得る様になつた。吾々はこゝ数年来本疾患数例について検索を重ね,Lewisの説に左袒して来たものであるが,最近その1例について動脈撮影を行い略々確証を得たので以下に報告し,併せてこの機会に自家経験例を綜覧したいと思う。
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