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点状紅班(樋口)症例追加
吉野 一正
1
,
坂本 邦樹
1
,
橋本 誠一
1
,
田口 毅
1
1大阪大学医学部皮膚科泌尿器科学教室
pp.147-149
発行日 1955年3月1日
Published Date 1955/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201381
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さきに私達は若年婦人の四肢に好発し,孤立して多数播種状に存する粟粒大の紅点で自覚症状なく,個々の紅点の周囲に白暈を有し,春から初夏にかけて初発し,消長しつつ慢性に経過する疾患を,「樋口氏点状紅斑」と仮称しその5例を記載報告した。その後昭和29年に入つて更に本症の7例に遭遇したのでこれを追加報告したいと思う。元来この疾患は樋口(昭18)が最初に記載したもので以来報告はないのであるが,特に注意して見ると案外少くないものであることを知つた。
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