Japanese
English
特集 新規知見の乏しい皮膚疾患
臨床例
点状紅斑(樋口)
A case of erythema punctatum Higuchi
白濵 稔大
1
,
夏秋 洋平
1
,
名嘉眞 武國
1
Toshihiro Shirahama
1
,
Yohei Natsuaki
1
,
Takekuni Nakama
1
1久留米大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kurume University School of Medicine
キーワード:
点状紅斑(樋口)
,
蚊刺反応
,
白暈
,
eruptive pseudoangiomatosis
Keyword:
点状紅斑(樋口)
,
蚊刺反応
,
白暈
,
eruptive pseudoangiomatosis
pp.806-809
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003495
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・点状紅斑(樋口)は1943年に樋口により報告された疾患概念である.
・蚊刺実験により皮疹が誘導されたことにより,点状紅斑は蚊刺反応の一種と考えられるようになって以降,その病態について新たな知見は報告されていないが,海外では類似の臨床像をとる疾患としてeruptive pseudoangiomatosis(EP)が報告されており,ウイルス感染を契機に発症すると考えられている.
・自験例では蚊刺の関与は明らかではなく,妊娠を契機に発症した可能性が考えられた.
・本症は知ってさえいれば診断は比較的容易であるため,皮膚科医としてその特徴的な臨床像はぜひ覚えておきたい疾患である.
(「症例のポイント」より)
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