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ビタミンD2による汎発性真性膿疱性乾癬の治験例
西村 長応
1
,
橋爪 健二
1
,
榎本 晃和
1
1和歌山県立医科大学皮膚科泌尿器科教室
pp.637-641
発行日 1954年11月1日
Published Date 1954/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201295
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1.緒言
汎発性膿疱性乾癬は本邦は勿論の事乾癬の非常に多い欧米に於てすら稀有な疾患であり且各種治療の進歩した今日に於ても再発を繰返し治癒せしめる事の困難な皮膚疾患の1つである。我々は典型的と思われる汎発性真性膿疱性乾癬でGrützの減脂肪食餌療法を始め諸種の乾癬に対する治療を行つたが無効で次でサルフアピリヂン,オーレオマイシン,コーチゾン療法等あらゆる治療を行つたが依然として無効で最後に行ったChccolaD2療法が著効を奏し退院後約6ヵ月するが完全治癒の状態にある症例を経験したので以下報告したいと思う。
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