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先天性魚鱗癬症例追加
吉田 良夫
1
1東北大学医学部皮膚科教室
pp.349-352
発行日 1954年6月1日
Published Date 1954/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201217
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先天性魚鱗癬はPiohter(1792)によつてSingu-laris epidermidis deformitasの名称の下に記載されて以来,Hyperkeratosis universalis conge-nita(Unna,Neuman)と呼ばれ,現在ではIch-thyosis congenitaの名称が広く行われている本邦では加来(1909)の報告以来約60例が記載されており,辻(1944)は昭和17年迄の本邦文献例に自験例を加えて詳細なる統計的観察を行い,伊藤教授(1949)は生理遺伝学的見地より特に尋常性魚鱗癬と対比してその発症病理に言及している。私は最近本症の7例を経験したのでこゝに一括報告する。第1〜6例はその要項を第1表に表示するに止め,第7例について稍々詳述する。
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