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2,3良性腫瘍に対するナイトロミンの効果
中村 家政
1
,
竹崎 順子
1
,
田尻 真澄
1
1熊本大学医学部皮膚科泌尿器科教室
pp.283-287
発行日 1954年5月1日
Published Date 1954/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201199
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緒言
疣贅症並にケロイドの治療法は之までも種々新法が考案されているが,今以て之と云う成績が得られないことは周知の通りである。我々が茲に試用したナイトロミン(以下Nと略す)療法もその点或は五十歩,百歩の謗りを免れ得ないかとも考えるが,前者はSulzberger等も概嘆している様にその経過が区々で,例えば簡単な暗示に良く奏効するかと思うと,X線,焼灼,果ては外科療法にまで頑固に抵抗を示すし,後者に到つては猶ほ奏効する療法は皆無と云つても過言でなく,こうした意味で茲に述べる治療法も確かに新らしい試みの一つと思うので以下その成績の大要を述べる。
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