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ナイトロミンによる副腎腫の治驗例
福島 覺
1
,
原田 暢三
2
1八幡製鐵所病院第二外科
2皮膚泌尿器科
pp.21-23
発行日 1953年1月1日
Published Date 1953/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200889
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まえがき
近時惡性腫瘍の化學療法は著明な發達を遂げ殊に「ナイロトロヂエン・マスタード」による治療効果に就ては多数の報告がある。然るに當初これが副作用は殊に著明で我々も亦數例の經驗を有するが其の効果は實に驚くべきものがあつた。
最近石館・吉田教授の研究に基くメチル・ビス(βクロロエチル)アミン・オキサイド鹽酸鹽は副作用少く腫瘍細胞に對する作用は從來のものに勝るとも劣らぬことが明らかとなり其の有効經驗例が多い。
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