皮膚科圖譜・33・34
結節性動脈周圍園炎—皮膚型/嚢尾虫症
宮崎 寬明
1
1東大分院皮膚科
pp.1-2
発行日 1954年1月1日
Published Date 1954/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201123
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28歳の女子。初診:昭和28年6月12日。約1ヵ月前子宮内膜掻爬術を受けて後,食思不振,倦怠感,關節痛を伴い,兩側上下肢,臀部に多數の結節を生じた。個々の結節は米粒大乃至指頭大の皮内,皮下結節で,皮表淡紅色。壓痛(−)自發痛(−)。マンツー反應(⧺)。尿蛋白(−)。ウロビリノーゲン(−)。血沈1時間値30mm。
組織學的所見:皮下脂肪組織の上層の動脈の内膜増殖して殆ど管腔は閉塞し,圓形細胞線維芽細胞が浸潤する。中膜はフイブリノイド變性を認め,外層には圓形細胞線維芽細胞の浸潤が強い。
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